CBDの役割と機能

私たちの身体は体内環境の平衡を保つため終始休むことなく働いており、1990年代初頭にその仕組みであるエンドカンナビノイドシステム(ECS)が発見されてから約30年の月日が経ちました。

現在もCBDを始めとしたカンナビノイドに関する科学的・医学的な研究が世界中で日々行われています。

以下は、ECSの仕組み及びCBDを始めとしたカンナビノイドの役割と機能について簡易的に記した内容となります。





▼カンナビノイド
CBDやTHCなどのカンナビノイド(アサに含まれる化合物の総称)が発見・単離されてからしばらくして、人間の体内には植物由来のカンナビノイドに反応する受容体(カンナビノイド受容体)があることが発見されます。

カンナビノイド受容体が発見されたことにより、人間の体内にもCBDやTHCなどの植物由来のカンナビノイドに似た物質が自然に存在する可能性が考えられるようになりました。

その後の研究により、人間の体内にはCBDやTHCなどの植物由来のカンナビノイドに似た物質が自然に生成されていることが明らかになります。

研究で発見された人間の体内で自然に生成されるカンナビノイドは、CBDはやTHCなどの植物性カンナビノイドに対して、内因性カンナビノイドと呼ばれます。

したがって、カンナビノイドを大きく分けると、CBDやTHCなどの植物性カンナビノイド、体内で自然に生成される内因性カンナビノイド、人工的に作られた合成カンナビノイドがあります。





▼カンナビノイド受容体
植物性・内因性・合成に関わらずカンナビノイドと結合もしくは、間接的に作用することができるカンナビノイド受容体は、身体の至る所に分布していることが明らかになっています。

カンナビノイド受容体には、主に脳を含む中枢神経系に多く存在するCB1と、末梢神経系、免疫系、消化器官内に多く存在するCB2と呼ばれるものがあります。

カンナビノイド受容体は、カンナビノイドから刺激を受けたり、カンナビノイドと結合して互いに影響を及ぼし合うことから、よく「鍵と鍵穴」の関係で例えられます。

CBDがオイルやお菓子などの食品をはじめとして、クリームやリキッドなどのさまざまな製品に使用されているのは、カンナビノイド受容体が身体の至る所に存在し、さまざまな方法で摂取することが可能であるためです。





▼エンドカンナビノイドシステム
「カンナビス研究の父」と呼ばれるイスラエルのラファエル・ミシューラム博士によって、1990年代初頭に「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」が発見されました。

ECSは、すべての哺乳動物を含む多くの生き物にもともと備わっている機能であり、病気や老化を防ぎ、体内環境の平衡(ホメオスタシス)を保つ役割があります。

ECSには、体内のさまざまな臓器や組織を結び、食欲、睡眠、免疫機能、痛みや炎症、体温調節といった人間の身体機能の調節を行う機能があるとされています。

ECSは、体内に存在するカンナビノイド受容体を始めとしたさまざまな受容体のネットワークから構成され、カンナビノイドと相互作用します。





▼内因性カンナビノイド
ECSの活動に合わせて体内で生成される内因性カンナビノイドは、ECSが身体機能を調節する際の神経伝達物質として機能します。

内因性カンナビノイドには、主に食欲や睡眠などの身体機能を調整するアナンダミドと、中枢神経系に多く存在する2-AGと呼ばれるものがあります。

内因性カンナビノイドの主な役割の一つとして挙げられるのが、ECSが出す「逆光性シグナル伝達」の伝令です。

風邪で例えるなら、ウイルス侵入時の発熱に対し、ウイルスが消えた後に熱を下げるためにECSが出した指令(逆光性シグナル伝達)を細胞に伝えるのが内因性カンナビノイドの役割となります。





▼CBDの役割と機能
ECSの活動に合わせて体内で生成される内因性カンナビノイドと同じく、CBDやTHCなどの植物性カンナビノイドも神経伝達物質(伝令役)として働きます。

何かしらの原因によって内因性カンナビノイドが十分に生成されない場合や生成量が少ない場合、CBDは内因性カンナビノイドに似た働きをすることでその存在に取って代わることができるためです。

THCと違いCBDはカンナビノイド受容体と結合することはありませんが、カンナビノイド受容体に刺激を与えることで、内因性カンナビノイドの生成量を調整し、ECSのバランスを保つ働きがあります。

また、人間の体内にはCBDなどの植物性カンナビノイドをすぐさま分解する酵素がないため、植物性カンナビノイドの作用は内因性カンナビノイドよりも長く続くと言われています。