CBDの役割と機能

私たちの身体は体内環境の平衡(バランス)を保つため終始休むことなく働いています。

その働きのおかげで私たちは健康を維持することができていますが、何かしらの原因でその働きがうまく機能しない場合もあります。

そういった際に、体内環境の平衡を保つための機能を回復・助長するのに役立つといわれるCBDは、私たちの身体にどのように作用するのでしょうか。





▼エンドカンナビノイドシステム
私たちの身体には、体内環境の平衡を維持するため終始働いている「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」という機能があります。

エンドカンナビノイドシステム(以下ECS)とは、カンナビス(麻やヘンプなど)の研究から明らかになった人体にもともと備わっている機能であり、病気や老化を防ぐ役割があるとされます。

具体的に言えば、体内のさまざまな臓器や組織を結び、食欲、睡眠、免疫機能、痛みや炎症、体温調節といった人間の身体機能の調節を行います。

ECSの機能を分かりやすいように風邪を引いた際の発熱で例えてみます。

体内にウイルスが侵入した場合、まず免疫系が細胞に発熱の指令を出しウイルスに抵抗します。

その後ウイルスがいなくなると、ECSは熱を下げるための指令を「内因性カンナビノイド(※次項目に記載)」に出し、体内環境の平衡(ホメオスタシス)を回復させようとします。

ホメオスタシスとは、不摂生やストレスなどの外的環境に関わらず体内環境の平衡(バランス)が一定に保たれている状態です。


一方、何かの原因でECSがうまく機能しない場合、免疫系がウイルスに過剰反応を起こしたり、自分自身の体をウイルスと勘違いしてしまい、さまざまな自己免疫疾患や炎症性疾患が起こるとされています。

次項目では、内因性カンナビノイドの役割とECSがうまく機能しない状況下でCBDが果たす役割を記していきます。





▼CBDと内因性カンナビノイド
ECSの指令は「内因性カンナビノイド(エンドカンナビノイド)」の存在なくして伝えることはできません。

内因性カンナビノイドとは、外部から取り入れるCBDなどの植物性カンナビノイドに対し、体内で生成されるカンナビノイドです。

内因性カンナビノイドは、ECSの活動に合わせて体内で生産される化合物(神経伝達物質)で、「逆光性シグナル伝達」のメッセンジャーとしての役割があります。

逆光性シグナル伝達とは、ECSの特徴の一つであり、上記の発熱の例でいえば、ウイルスに抵抗するために免疫系が出した発熱の指令に対して、ウイルスがいなくなった後に熱を下げるためにECSが出した指令にあたります。

そして、ECSからの指令を受けた内因性カンナビノイドは「カンナビノイド受容体(※自項目に記載)」と結合し、最終的な細胞に対し熱を下げるようECSからのメッセージを伝えます。

しかし、通常では内因性カンナビノイドはECSの活動に合わせて体内で生成されますが、ECSがうまく機能しなかったり、何かしらの原因によって内因性カンナビノイドが十分に生成されない場合があります。

そこでCBDなどの植物性カンナビノイドを体外から摂り入れると、植物性カンナビノイドは体内で生成される内因性カンナビノイドに似た働きをすることでその存在に取って代わり、私たちの身体がホメオスタシスを維持するのを助けてくれます。

また、人間の体内にはCBDなどの植物性カンナビノイドをすぐさま分解する酵素がないため、植物性カンナビノイドの作用は内因性カンナビノイドよりも長く続くとされています。

次項目では、内因性・植物性カンナビノイドがカンナビノイド受容体と結合し、ECSの指令(逆光性シグナル伝達)を最終的な細胞に伝えるまでの仕組みを記していきます。





▼カンナビノイド受容体
内因性・植物性カンナビノイドがECSの指令(逆光性シグナル伝達)を最終的な細胞に伝えるには「カンナビノイド受容体」の存在が必要不可欠となります。

カンナビノイド受容体とは、内因性・植物性に関わらず、カンナビノイドを取り込むために身体中に存在する受容体です。

CBDなどの体外から取り入れる植物性カンナビノイドや、人間の体内で生成される内因性カンナビノイドは、カンナビノイド受容体と結合することで、ECSからの指令を最終的な細胞に伝えることができます。

その関係性から、カンナビノイドとカンナビノイド受容体はよく「鍵と鍵穴」の関係で例えられます。

発熱の例で言い換えれば、ECSから熱を下げる指令を受けた内因性ないし植物性カンナビノイドは、その後カンナビノイド受容体と結びつき、最終的な細胞に熱を下げる指示を出します。

また、カンナビノイド受容体は人体に最も多く存在する受容体であり、他の受容体よりもその数が多く、身体中にその存在が確認されています。

CBDが食用オイルをはじめとして、お菓子や飲料、クリーム、化粧品などのさまざまな製品に使用されているのは、カンナビノイド受容体が身体中に存在し、さまざまな方法で摂取することができるためです。